文字実体 (記号への変換)
DokuWiki は、設定ファイルに基づいて文字や文字列を他の文字列に変換することができます。この機能は、デフォルトではさまざまな文字の組み合わせを活字表記的に同等な記号に変換するために使用されています。
例えば、以下のような変換を行うことができます。
<< を « に変換 >> を » に変換 => を ⇒ に変換
テキストから HTML への変換も参照してください。
変換設定は conf/entities.conf
ファイルに保存されています。もし独自の変換ルールを追加する場合は、まず conf/entities.local.conf
というファイルを作成してそこに追加するようにしてください。こうすることで DokuWiki をバージョンアップする際に独自の変換ルールが上書きされるのを避けることができます。conf/entities.local.conf
に独自の変換ルールを定義することにより、conf/entities.conf
に基づく標準の変換ルールを変更することができます。標準の変換設定の一部を無効化したい場合には、conf/entities.local.conf
において、変換前と後の文字列を同一とした変換ルールを追加します。例えば、(c)
から ©
( Copyright、著作権マーク)への自動変換を無効化する場合には、
(c) (c)
のように独自の変換ルールを定義します。
デフォルトでは簡単な文字変換を行うだけですが、この変換設定を利用して複雑な文字列 (HTML を含む) をページに挿入することもできます。ただし、そうした場合は HTML 以外のレンダラ (ODT など) を利用した際に内容や表示が崩れることを理解しておく必要があります。可能であれば、HTML ではなく UTF-8 文字を使用することをお勧めします。
設定ファイルを編集する前には、必ず UTF-8 エンコーディングを読んでおくようにしてください。
設定例
記号変換の仕組みは、句読点の前後にノーブレークスペースを伴うといったフランス語の表記ルールに適合するためにも使えます。
<< « ? ? : : ! ! ; ;
エスペラントの X 後置方式の代用表記を変換するには、以下の設定を使用してください。
CX Ĉ cx ĉ GX Ĝ gx ĝ HX Ĥ hx ĥ JX Ĵ jx ĵ SX Ŝ sx ŝ UX Ŭ ux ŭ